年が改まり新年の行事も一段落すると、しばらく大きな大会のない冬ごもり期間になる。この時期に頑張れば春に花開くと言われるけれど、寒かろうが欠かさず練習すること（根性というより意欲の話）、寒さで固くなるところと緊張で強張るところが似ていてそこを意識するようになること、何だかんだ成果が出るまで３か月くらいかかるからではないかと思っている（あくまで私見）。
　春を告げる大会といえば、私にとっては️梅と桜で、今回は桜の方へ、プラスアルファの目的もあって行ってきました。（画像をクリックすると、別窓で拡大表示されます）

１月中旬　申し込み、プラン作成

掲示板に案内が出ていた。昨年５月に新型コロナが５類感染症に移行しても、様子見なのか開催が見送られたり、参加者の居住地域の制限がある大会が多かったけれども、ようやく元に戻るのだろうか。
この大会は、20年以上前に何回か参加したことがあって、時期が良ければ道中や周辺の桜が見頃になる。参加表明し、人数が集まったので団体を組むことになった。
そして土浦といえば、前々から弓具店めぐりをやりたいと思っていた。会場から割と近いところに３軒ぎゅっとまとまっている。

３月中旬〜前日　準備

桜の開花はまだまだのようだ。土浦桜祭りのちらしを見かけたら、イベントは大会の前週で、当日はライトアップ程度のよう。開花予想は平年より早めだったものが一転して平年並みか遅めに変わり、どこの桜まつりも当てが外れてしまっただろう。
前日、メンバーと一手坐射、四つ矢立射を合わせ、ほどほどに練習する。昨年秋から慣らし始めた竹弓を、今月に入ってから先発で引くようになり、明日いよいよ大会デビューさせるつもり。私自身も竹弓での大会参加は初になる。久しぶりに紐付き矢筒を引っ張り出して、忘れかけていた️弓へのくくりつけ方を確認する。改めて見ると、肝心なところが見づらい気がする。そのうちに補足をつけるか描き直そう。

３月31日

出発。朝早くても、もう寒いというほどではなくなっていた。桜の開花は間に合わなかったけれど、木々の枝先の鋭さはにじみあと一歩という感じ。地面は温もり若い緑に覆われていて、菜の花やスイセン、ユキヤナギやレンギョウといった草や低木の、白や黄の花々が咲いている。土浦に入ったあたりから、ところどころ、水の張った田んぼを見かける。蓮田だろうか。

08:00　到着・受付

ナビに従って車を走らせ、土浦二高までは迷わず来られた。しかし曲がるところを間違えたようで、そこから路地をぐるぐると回り出す。メンバーから連絡が入ったので確認に停まったところ、目の前が目的地だった。駐車場はもういっぱいで、少し離れた公共施設に誘導され、改めて土浦市立武道館着。駐車場は通路にまで車を入れていて、奥に停めた人は手前の車がどかないと出られなくなっていた。
館内に入ると、真正面が弓道場だった。控室は柔道場（２階）と剣道場（３階）。柔道場でメンバーに合流する。着替え、射場内の弓張りを使わせてもらいに行く。裏反りがきついので、安定した弓張りでないと怖くて張れない。
プログラムを確認する。立順番号が当日発表なのは久しぶり。早い立順で、参加者は所属をみるに、国道50号以南の県内市町から215人。新型コロナ明けだからだろうか、思ったより地域密着のようだ。

09:00　開会式、射詰一手

安土にはすでに６つ的がついていた。どうやら矢渡しはないらしい。前日は学生の部だから、その時にやったのだろうか。国旗拝礼、挨拶、競技説明と手短に進む。早い立順なので準備が慌ただしい。
まず一手坐射。ねらいの高さがつかみ切れずにいたけれど、文句なしの竹弓デビューで、今後不安なく大会に持って行ける自信になった。

09:50　周辺散策

予定時間を見るに次は昼過ぎなので、この隙に出かけてこよう。外へ出ると気持ちよく晴れたいい天気だった。まずは手近な花見スポットである亀城（きじょう）公園へ向かい、徒歩10分ほどで到着。桜はまだ一輪二輪ばかりだった。松などの常緑に柳の新芽の濃淡、草の緑にはまだ枯れ色が混じる。広場には散歩や犬を連れた人が数名、堀には貸ボートに乗る１組、霞橋たもとに出店が数件。これから賑わってくるのだろう。
公園を出て駅方面へ向かう。まだ早い時間なのか、日曜日だからか、通りの商店は閉まっている。つちまる（土浦市のイメージキャラクター）のシャッター絵など眺めながら、次なる目的地へ向かう。

10:15　土浦弓具

〒300-0043 茨城県土浦市中央2-5-16　 GoogleMap
定休日：水・木曜日
営業時間：9:30～18:00

入口以外のシャッターが閉まっていて、遠目には営業時間前かと危ぶんだけれども開いていた。電線の影が映っているから、朝日がまぶしいのかも知れない。店内に入った正面には矢があり、ショーケースや壁際、作業場にも所狭しと商品が配置されている。壁のように陳列された弦に目が行き、随分と弦の種類も増えたなと思う。

11:00　会場へ戻る・昼食・競射四ツ矢・再び出かける

戻りがてら再び亀城公園へ。行きとは反対側の公園の外周を行くと、パトレイバーのマンホール絵があった。漫画をさらりと読んだ程度なので、土浦設定なんてあったっけとぴんとこない。途中、知り合いとすれ違い、武道館へ戻る。何となく入口の看板を撮ったら、いい感じの写真が撮れた。
11時45分頃に弁当配布。ごはん部分が炊き込み、白飯＋カリカリ梅、赤飯から選べた。昼休憩に入り、時間つぶしに武道館内をうろうろして料金表など眺めたりする。武道教室や会員募集のポスターに混じる、霞浦（かほ）の湯なるところが気になる。
12時35分に召集、程なく四つ矢立射。ひとまず射詰は通過しているので、その競射までの空き時間、再び出かけてこよう。メンバーが車を出してくれることになって、終了後に予定していたところへも行けることになった。

14:15　堀弓具店

〒300-0821 茨城県土浦市蓮河原新町9-9　 GoogleMap
定休日：不定休
営業時間：9:00～20:00

住宅街の中、看板もなく、的紙に気づけなければ自力でたどり着けたかどうか。鍵が閉まっていたけれども、脇のインターホンを押すと、犬の鳴き声と人の気配がして開けてもらえた。所狭しと商品があるものの、並ぶ弓や矢は多くなく、注文や取り寄せなのだろうか。それとも表に出ていないだけで、言えば奥から出してもらえるのだろうか。

14:45　助川弓具店

〒300-0048 茨城県土浦市田中1-5-18　 GoogleMap
定休日：第2・4週日曜日
営業時間：9:00～18:00

弓具店というと、細々とした様々な商品が隙間なく並ぶ店が多いので、らしくなくすっきりと感じた。入った正面に小物のショーケースがあり、隣は作業場になっている。壁際の棚や弓立にも余裕があって、こちらも注文や取り寄せなのだろうか。購入した消耗品は変哲ないようでいて他で見ないもので、こだわりを感じた。

15:00　戻る・競射

進行状況を確認すると、予選も残り４分の１ほどだった。15時40分頃に射詰通過者の召集。30人くらいいるようだ。１本目で敗退。八寸的に変わり16時45分頃に射詰決定。その後、個人優勝、５中遠近と続く。17時20分頃に４中の持的遠近。これまたはずれ。考えながら引くとろくなことにならないのに、珍しく予選通過するとついそうして自滅する。
団体優勝をやっている間に片付けに控室に戻ると、随分と人が減っていた。17時40分頃に閉会式、50分頃に終了。

　今年はどこへ行こうかなと考える一方で、昨年の２度の遠征（️大阪・️松本）で予算の繰越がなかったし、車検ですでに家計に余裕がないから、近場を攻めてみようかとも考えている。とはいえ面白そうな大会なら、少々遠くても出かけたいし、今年でなくてもいつかは参加したいから、絶賛情報募集中。