冬場の防寒対策は、なかなかの悩みどころだったりする。大会等で他所の道場へ行った際、吹きっさらし覚悟で厚着をしたら、控室は暑いくらいで、体温調節に失敗したことがあった。着物の時も、何となく背中側が手薄な気がして背負い真綿を入れていたら、思いがけず暖かくなってちょっと困ったことがある。
　そんな訳で、インナーで着込んでしまうと、簡単に脱ぎ着できないし、最悪、動きづらくもなるので、むやみに厚着はしたくない。そこで、インナー１枚分くらいをアウターに振り分けられないかなと考えていたところ、手持ちでいいものがあった。それが、ウルトラライトダウンのベストで、以下のように着るとねこ状態になって具合がいい（男物のＳサイズ着用。贅沢を言えば、もう少し着丈が欲しい）。図らずもポケットもつく。2009年発売とのことだから、休止中に技術革新？があったようだ。

ダウンのベスト
１．ベストを羽織る。	２．一番下のボタンを背中で止める。	３．背をならし、襟部分を折り込んですっきりさせる。

　ちなみに、背中側に回す必要はないんじゃないの？　と思われるかも知れない。しかしこうしておくと、羽織物の隙間からうっかり覗いてしまう危険が減るし、何より腰の部分（たいていここにカイロを入れている）が二重になって温まるので、割と重要なことと感じている。
※残念ながら男性着物では、袖付けが広くベストの袖ぐりが細いため、改造しないと難しいらしい。
　

羽織の着方
１．羽織は肩にかけてから、着物の袖（たもと）を持って肘から腕を通す。	２．袖口から手が出る直前で袖を離す。１〜２は肌入れをイメージすると分かりやすいかも。	３．羽織の衿は外へ半分に折る。紐を結び、袖の納まりも再確認。