20・40・60の法則

　たった今思い付いた、もっともらしい言葉。何のことかといえば、私の周囲を見て感じたところでの、弓を始める年齢だったりする。実際は、これらに±５といったところか。ひょっとしたら、私の周囲にいなかっただけで、80もあるかも知れない。（もちろん多いと感じただけで、それ以外の年代もいる）
　まずは20。弓道の競技人口は半数が学生だそうで、部活で始めるのがそのほとんどだろう。あるいは、社会人生活にも慣れて、何か新しい趣味をと始める人もいる。次に40。子どもの手が離れて時間ができたとか、激しい運動がきつくなったからと始める人がいる。そして60。定年後の楽しみとか、健康寿命とか、そういったところを期待して始めるらしい。
　もう少し突っ込んで考えてみると、新入学、就職、人生の折り返し、定年と、それぞれ転機となる年代でもあると思う。その時に、やりたいこと、やりたかったこと、やり残したことなど考えて、弓があったぞと思うのかも知れない。
　ちなみにこれには、再開も含まれている。学生時代にやっていたものを、20年後、40年後に（つまり40、60で）また始める。そんな話もよく聞く。というか、私もそれに近い。
　何事も、始めるのに遅いということはないと思う。とりわけ弓は、無理せず、焦らず、今の自分のできる限りで付き合える。もしそう感じたとすれば、それは、過去にあったチャンスを見逃したことへの後悔かも知れない。