以前、道場で古い弓道誌を見ていたら、そのページの間から1983年版の某弓具店の価格表が出てきた。思わず道場にいた人達に見せたら、「もうこの時からグラス弓があったんだ」とか「特製ニベ弓が８万円だよ」とか「タイムマシンに乗って矢を買いに行きたい」と、単なる価格表なのに結構楽しんで見ていた。また、よくよく見ればメッシュ胸当てが新製品だったり、手編の弦巻とか矢筒のバリエーションが豊富だったり、カーボン入り竹弓や弓道教本の４巻がなかったりした。
　とりあえず話のタネに、1983年と2003年の価格を比較してみよう。こう見てみると、弓具の値段が上がったと聞くけれど、グラス弓やカーボン弓の上位価格が上がっているのは進化しているからだし、ものによってはまったく値上がりしていないのを思えば、実際のところは、物価の値上がり幅よりは小さいかも知れない。ただし竹弓、竹矢、麻弦、矢筒等の天然・手作りものに限っては倍以上に値上がりしていて（しかも年々上がっていて）、本当にタイムマシンに乗って買いに行きたいくらいだけど。

※商品名から推測しておそらく同等と思われるもので比較しましたが、現物を知らないので、まったくの別物の可能性があります。