弓引きの左手の親指根元あたりは、たいてい黒ずんでいる。たこのように固くなっていたりもする。未熟なうちは矢がここを擦っていくので、ひどいと象の皮みたいになっていたり、ちょっと離れを間違えて流血沙汰になったりすることもある。
　そんな訳で、保護と治療のためにここにバンドエイドを貼ったりするけれど、曲げ伸ばしの多い部分だけに、ごくごく一般的な一文字形のものだと、ちょっとした時にすぐにはがれてしまうという難点があった。そこで、方々のドラッグストアーを巡り、色々な形のバンドエイドを試してみた結果、←の形のものが一番使い良かった。本来の使い方ではなく逆Ｔ字形に貼るので、手の甲側に粘着部分が広く取れ、親指がつれない割にしっかりと貼り付いてくれる。しかも親指側面にテープ部分がこないので、手の内に違和感もない。是非一度お試しください。（ただし、夏場や汗っかきの人は汗ではがれてしまうので、その時はテーピングと合わせて使うことをおすすめします）
　そういえば、「バンドエイド」とは ジョンソン・エンド・ジョンソン社 の登録商標なので、一般的には「救急絆創膏」であることを付け加えておこう（ツナを「シーチキン（はごろもフーズ）」、鍵盤ハーモニカを「ピアニカ（ヤマハ）」と言ったりするようなもの）。かなり連発しているけれど。

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